トヨタ自動車の中国法人は7月1日、6月の中国における新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は約7万1000台。前年同月比は7.6%減と、10か月ぶりに前年実績を下回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する買い控えの動きが広がった。しかし、トヨタのこの数か月の中国販売は回復しており、尖閣問題の影響は払拭していた。
そんな中、6月実績の前年同月比は7.6%減と、10か月ぶりのマイナス。これは、主力セダンの『カローラ』を、6月下旬にモデルチェンジ。その前に、先代カローラの販売を停止した影響が大きい。
一方、トヨタの6月の中国販売では、コンパクトカーの新型『ヤリス』などは好調。新型ヤリスは2013年春、上海モーターショー13で初公開。中国市場の嗜好に合わせて開発し、現地の顧客から支持を集める。
トヨタの2014年上半期(1- 6月)の中国新車販売台数は、前年同期比11.7%増の約46万5900台。トヨタは2013年、中国で91万7500台を販売。2014年は、前年比20%増の110万台以上の販売を狙う。