スカパーJSAT、自律式車載通信システムを開発 簡単操作で災害時などに対応

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スカパーJSAT、自律式車載型衛星通信システムを奈良先端科学技術大学院大学に納入
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スカパーJSATは、奈良先端科学技術大学院大学に、被災地やデジタルデバイド地域で、簡易な操作で衛星通信ネットワークの構築が可能な自律式車載型衛星通信システムを納入したと発表した。

自律式車載型衛星通信システムは、スカパーJSATが総務省の委託を受けて取り組んだ「災害時に簡易な操作で設置が可能な小型地球局(VSAT)の研究開発」の研究成果を初めて実用化したもの。

地震・津波などで地上系通信インフラが損壊した場合でも、地上系の通信網に依存することなく、容易、迅速に衛星通信ネットワークを構築し、代替通信路を確保する。

システムは、HVによる運搬・電源供給により、電源投入後、ワンタッチ操作で目的の衛星を自動的に捕捉する。通信開始前に必要な管制局との疎通確認試験(UAT)も自動で行い、利用者はボタン1つ押すだけで、起動時間3分程度で衛星通信を利用できる。余震などで運用中にアンテナ方向がずれた場合でも、自動的に衛星を再捕捉する機能も持つ。

専門的知識・技術は必要なく、音声によるガイダンス機能も搭載しており、簡単に衛星通信を利用できる。

地震の影響を受けにくい衛星通信は、被災地の通信確保など、幅広い分野で必要で、東日本大震災でもその有効性が再認識された。同時に、今後の防災・BCP対策として衛星通信の利便性・機動性を活かすためには、より簡易な操作で利用ができる衛星通信端末の開発が求められていた。

今回、実用化されたシステムは、運用現場の負荷を大きく軽減できるシステムとなっている。

《レスポンス編集部》

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