放置した車両の血痕でひき逃げ事件への関与が露呈

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今年3月に愛知県名古屋市西区内で発生した重傷ひき逃げ事件について、愛知県警は25日までに別の事件で逮捕・起訴されていた35歳の男を容疑者と断定し、危険運転致傷や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。男は容疑を否認しているようだ。

愛知県警・西署によると、ひき逃げ容疑で逮捕された男は2014年3月7日の午前9時50分ごろ、名古屋市西区枇杷島5丁目付近の県道交差点に赤信号を無視して進入。交差進行してきた軽乗用車と出会い頭に衝突し、このクルマを運転していた68歳の女性に頭部強打などの重傷を負わせたにもかかわらず、車両を放置して逃走した疑いがもたれている。男のクルマは交通違反を行ったとして、事故直前までパトカーの追跡を受けていた。

放置されたクルマのエアバッグに運転者のものとみられる血痕が付着しており、警察はDNA鑑定を実施。この結果、無登録の貸金業者を経営していたとして、貸金業法違反容疑で逮捕・起訴されていた東海市内に在住する35歳の男と一致したため、この男を容疑者と断定。25日までにひき逃げ容疑で逮捕した。

警察は男が違法営業の発覚を恐れて逃走したものとみているが、聴取に対しては「自分ではないから事故のことは知らない」などと供述。容疑への関与を否認しているようだ。警察は男を厳しく追及するとともに、事故発生の経緯を改めて調べている。

《石田真一》

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