6月17日・18日に大阪市のグランフロント大阪内にあるコングレコンベンションセンターで開催された第1回の「震災対策技術展 大阪」で、藤倉ゴム工業は、津波避難用エスケープボートを展示した。
このエスケープボートはゴムボートの浮体を2段に区画し、下段部分を防弾チョッキの素材を使った保護カバーで覆っている。
ゴムボートの浮体部分が保護カバーで覆われているので、津波から避難するときに瓦礫などが衝突しても、ゴムボートの浮体が損傷することを防止できる。しかも浮体が2段に区画されているので、万一浮体に孔が開いても、空気がすべて抜けてしまうことはなく、安全性が高い。
10人用のサイズでも折りたたむと、40cm×70cm×30cmのバッグに収納でき、津波襲来までの時間が短い地域のように避難が困難な場合に、備えておくと救命に役立つ。
このエスケープボートを膨らませるには、同社ではエアボンベの使用を勧めている。説明員によると、「エアボンベを組み合わせたセットを開発中」とのことだ。