除雪機は冬に使われる商品だが、販売のピークは夏場。まさにこれからが本番で、その多くはガソリンエンジンを使っている。そこに電動もので勝負しているのがササキコーポレーション(本社・青森県十和田市)だ。
同社はこれまでヤマハ発動機のガソリン除雪機をOEM生産してきた。除雪機業界では、知る人ぞ知るメーカーだ。そんな同社が初の自社ブランド品を販売。それが今回展示した「オ・スーノ」だ。
「昨年500台試しに販売したところ、女性やお年寄りに扱いやすいということで人気になり、すぐに完売になりました。非常に静かなので、朝早く作業しても近所迷惑にもならないし、メンテナンスもガソリンのものよりも楽で、ほとんどメンテナンスが不要なんです」と同社関係者は説明する。
しかも、この製品のいいところはそれだけではない。バッテリー部分が切り離せて、オプション品のインバーターキットを付ければ、非常用の電源として使えるのだ。そのため、キャンプなどレジャーに持ってこいと言えるかもしれない。実際にそういう人もいるそうで、冬場に除雪、夏場にレジャーと1年中活躍しているとか。
大きさは全長1370mm、全幅820mm、全高980mmで、重量は65kg。バッテリーは鉛電池を使い、5時間のフル充電で約70分の作業が可能だ。価格は21万8000円。「今年は3000台生産し、昨年同様すべて完売させようと考えています」と同社関係者は大きな期待を寄せていた。