米国の自動車最大手、GMは5月30日、米国IIHS(道路安全保険協会)が実施した前面衝突予防性能を評価する新試験プログラムにおいて、GMの4車種が最高評価を獲得したと発表した。
IIHSの新試験プログラムは、2013年9月から開始。前面衝突予防システムをオプション/標準装備する車種に関して、自動ブレーキ機能の有無や自動ブレーキの検証テストを行ったうえで、衝突回避性能を「スーペリア」、「アドバンスド」、「ベーシック」の3段階で評価するもの。
このテストでは、先行自動車のリア部分に見たてた静止目標に向かって、IIHSのエンジニアがテスト車を走らせ、自動ブレーキによる減速性能を検証する。最高評価の「スーペリア」を獲得するには、自動ブレーキ試験で4‐5ポイント、前面衝突警報付車両への1ポイントの加算を含め、総合5ポイント以上(最高6ポイント)が必要とされる。
このIIHSの新試験プログラムにおいて、GMの4車種が最高評価の「スーペリア」を獲得。その4車種とは、キャデラックの新型『CTS』と『XTS』、新型シボレー『インパラ』、ビュイック『リーガル』。
中でも、米国向けのキャデラックCTSとXTSには、「フォワード・コリジョンアラート」など、先進の安全装備を標準化。レーダーとカメラを使って、前方で衝突が起こりそうなると、ドライバーに事前に警告を発するシステム。これに、「オートマチック・コリジョン・プリパレーション」と呼ばれる自動ブレーキを追加した車両で、IIHSはテストを実施し、最高の「スーペリア」と認定している。