熱中症対策に宇宙服の技術を 冷却ベスト「JAXA COSMODE」発売

宇宙 企業動向

日本ユニフォームセンターは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とのコラボレーションで冷却ベスト「JAXA COSMODE」(JAXA宇宙ブランド)を開発、帝国繊維が販売開始すると発表した。

JAXAは、日本が得意とする先端素材・縫製・被服設計・精密加工等の国産技術を、船外活動服の要素技術研究として、「次世代先端宇宙服の研究」を進めている。この次世代先端宇宙服は、過酷な宇宙環境でも対応できることが不可欠。宇宙服内は密封されているため、宇宙飛行士が発する熱を冷却しないと温度が上昇する。

宇宙服用の冷却下着は、身体を効率良く冷却するようにチューブの長さ、本数、冷却部位が設計され、冷却下着と肌とを密着させる手法を採用し、汗を短時間で吸収、蒸発させて残存汗によるベタツキをなくして快適性を確保する仕様となっている。

日本ユニフォームセンターは、次世代先端宇宙服の研究に2008年度から参画、長年にわたってユニフォーム研究で培ったパターン設計や縫製技術で冷却下着の研究をサポートしてきた。

今回、販売する冷却ベストは、この次世代先端宇宙服用冷却下着の研究成果を活用したもの。

JAXAは、国内の企業・大学に宇宙航空分野へ参入してもらい、社会的・産業的にインパクトのあるイノベーションを実現することで、宇宙航空産業の裾野の拡大を推進していくことを目的に「JAXAオープンラボ公募制度」を実施している。このJAXAオープンラボ公募制度で、「宇宙用冷却下着の民生化に向けた検討及び改良の実施」として、日本ユニフォームセンターのビジネス提案を選定、消防分野へ適した仕様への研究開発からスタートした。

冷却ベストは、チューブを張りめぐらせたベスト本体と冷却水を循環させるポンプユニットで構成する。備え付けのタンク内で、氷によって冷却された水は、ポンプによってチューブ内を通りベスト全体へ届けられる。ベストに張りめぐらされたチューブに冷却水が循環することで、身体を冷却し、暑熱下における熱中症対策としても効果が見込まれる。

今年度は限定1000着販売する計画で、5月30日から帝国繊維が販売する。
《レスポンス編集部》

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