【トヨタ ノア&ヴォクシー ウェルキャブ 発売】インライン生産で享受するメリットとは

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ・ノア(標準車)
  • トヨタ・ノア(標準車)
  • トヨタ・ノア(標準車)
  • トヨタ・ノア(標準車)
  • トヨタ・ノア(標準車)
  • トヨタ・ノア&ヴォクシー ウェルキャブ
  • トヨタ・ノア&ヴォクシー ウェルキャブ
  • トヨタ・ノア&ヴォクシー ウェルキャブ
  • トヨタ・ノア&ヴォクシー ウェルキャブ

トヨタ『ノア&ヴォクシー ウェルキャブ』は、これまでの後改造方式から、専用に設計されたプラットフォームで工場の生産ラインを流れる、インライン生産に変更された。

トヨタ製品企画本部ZU主査の中川茂さんは先代ノア&ヴォクシー ウェルキャブは、「後改造方式だったので、標準の生産車のフロアの途中から電動のこぎりで切り、巨大な塵取りのような床を、手で溶接をしてウェルキャブ用の床形状を作っていた」と振り返る。

しかし、新型では当初からウェルキャブ仕様としてインライン生産するため、この手間を省くことが出来た。

中川さんは、「インライン生産のメリットは原価だ。これまでは人の手で改造していた人件費が、最初からこの形で生産しておけばその作業が不要となるので、その分作るコストは下がり、販売価格も下げることが出来た」という。

さらに、「ボディ剛性なども出しやすくなるので、乗り心地や運転のしやすさという面でも有利になる」と述べる。

しかし、この方式ではラインへの投資が必要になるため、台数があまりにも少ないと、メリットが発生しない。「その分岐点は月に100から200台あたりから」と中川さん。

トヨタは9年ほど前に初代『ラクティス』のスロープ車でインライン生産を始めており、「ある台数を超えたらインライン生産にすることになっている。ラクティスに次いで、このノア・ヴィクシーが2車種目(2代目ラクティスのスロープ車もインライン生産だが、フロア構造が先代と同じのためカウントせず)のインライン生産車だ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集