コマツは、100%子会社のコマツキャステックスで4月25日に発生した事故の事故調査委員会を設置した。
調査の対象となる事故の概要は、富山県氷見市のコマツキャステックス本社工場・鋳鋼精錬場で、アーク炉溶解作業中に溶解炉から炎が上がって炉内で爆発が発生。熱風と溶けた鉄を覆っているスラグが飛散し従業員5名が受傷し、そのうち1名が死亡した。
この事故に関して、コマツは5月2日、社外の学識経験者および専門家からなる事故調査委員会を設置。設置目的を、事故原因の徹底的な究明と再発防止策の策定、としている。
委員の構成は、近畿大学教授・日本鋳造工学会副会長の木口昭二氏、産業安全技術協会顧問の松井英憲氏、石原技術士事務所所長の石原安興氏の3氏を社外有識者に選出し、コマツの栗山和也氏、平野良雄氏、梶川啓司氏の3名が事務局を担当する。
コマツは、事故の関係者に謝罪すると共に、徹底した事故原因究明と再発防止策を策定したい、としている。