サバ州東部のリゾートでまた観光客誘拐 中国人女性ら2人を拉致

サバ州南西部センポルナ沖の水上リゾートで2日、中国人女性観光客とフィリピン人女性従業員(40)が銃などで武装した少なくとも6人のグループに誘拐される事件が発生。治安当局がフィリピンとの国境付近を中心に捜索を続けている。

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サバ州南西部センポルナ沖の水上リゾートで2日、中国人女性観光客とフィリピン人女性従業員(40)が銃などで武装した少なくとも6人のグループに誘拐される事件が発生。治安当局がフィリピンとの国境付近を中心に捜索を続けている。

武装グループは午後10時半ごろモーターボートでリゾートに乗りつけ、高華贇さん(29)とマーシー・ダヤワンさん(40)だけを誘拐し、ボートで逃走した。当時リゾートには61人の宿泊客と47人の従業員がいた。宿泊客は中国人だったという。

犯人グループについては、サバ州東部でこれまでにも拉致事件を起こしてきた、フィリピンのイスラム過激派アブサヤフが関連しているとの見方が強まっている。アブサヤフは国際テロ組織アルカイダとつながりがある。

事件が起きたのは「シンガマタ・リーフ・リゾート」で、センポルナ市内からボートで20分程度の近い距離にある。センポルナでは昨年11月15日にもポンポン島で台湾人男性の許立民さん(57)が射殺され、張安薇さん(58)がフィリピンに誘拐される事件が起きており、度重なる観光客を狙った犯行に関係者は衝撃を受けている。

張さんはフィリピン南部のジョロ島に連行されたが、12月20日に解放された。身代金が支払われたかどうかは不明。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、星洲日報、4月3日)

伊藤 祐介

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