ローム、車載・産機向けの電流検出に最適な高電力・超低抵抗シャント抵抗器を開発…過電流やバッテリー残量検知に使用

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ロームは3月25日、車載や産業機器など高電力が必要なセットの電流検出用途に最適な高電力・超低抵抗を実現したシャント抵抗器『PSRシリーズ』を開発したと発表した。同抵抗器は、現在車載用途では過電流やバッテリー残量の検知に使用されているが、今回の高電力タイプの開発で、EV充電装置などより広範囲の装置へ用途が拡大することが期待される。

同社の新製品であるPSR400は定格電力4Wを、PSR500は5Wを保証しており、PSRシリーズとしてパワー抵抗器を新たにラインアップする。この新製品は、既に2013年10月より月産10万個の体制で量産を開始しており、今後需要の拡大を見越し、月産100万個に増産する予定。生産拠点はROHM Integrated Systems(タイ)。

電流検出用途の抵抗器は、過電流やバッテリー残量を検知するための電流検出として使用されており、これまでも車載や産業機器で幅広く使われてきたが、近年、これらの分野で高機能化や電子化が進むにつれ、回路内の電流量が増大し、より高電力対応性が求められていた。また、回路の消費電力を抑えるための超低抵抗化、過酷な温度環境でも優れた抵抗温度係数を確保する高精度な抵抗器に対するニーズが高まっているという背景がある。

同社は車載・産業機器を注力分野としており、抵抗器からトランジスタ、ダイオードに至るまで、パワー分野におけるラインアップを強化するとしている。

《山内 博》

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