ESA スキンタイト宇宙服を開発 2015年に軌道実証

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ESA スキンタイト宇宙服を開発 2015年に軌道実証
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2014年3月14日、ESA 欧州宇宙機関は、体に密着した”スキンタイト”タイプの宇宙服「スキンスーツ」の無重力実験映像を公開した。2015年、国際宇宙ステーションでの実験も開始するという。

宇宙飛行士は、微小重力環境で脊椎が最大7センチも伸びることが知られており、背中や腰の痛みに苦しむことが少なくないという。ESAのスキンタイト宇宙服は、着圧効果によりこうした重力の低い環境から宇宙飛行士を守るために開発された。

スキンスーツは、2方向に伸縮する生地で宇宙飛行士一人一人に合わせて作られる。タイトな着用感だが動きやすく、体の各部に適度な力が加わるという。

ESAのトーマス・ペスケット宇宙飛行士は、スキンスーツを着用し弾道飛行で20秒間の無重力テストを行った。2015年、ESAのアンドレアス・モーエセン宇宙飛行士が国際宇宙ステーションで初めてのスキンスーツ着用を行う。翌2016年には、ペスケット宇宙飛行士も続いて国際宇宙ステーションに滞在する予定だ。

スキンスーツの開発は、ESA 宇宙医学局と英キングス・カレッジ・ロンドンとユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン、米マサチューセッツ工科大学が共同で進めている。

《秋山 文野》

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