中央銀行バンク・ネガラの報告によると、マレーシアの家計債務水準が、2013年末時点で国内総生産(GDP)の86.8%となり、GDPに家計債務が占める割合がアジアで最も高い水準となった。家計債務の多くを住宅ローンや自動車ローンが占めた。
中銀のゼティ・アクタル総裁によると、GDPに対する家計債務の比率は今後数年で上昇すると予想されている。マレーシアでは労働人口に若者が占める割合が多く、都市部を中心に富裕層が増加傾向にあるためだという。
中銀の年次報告によると、2003年から2013年までの10年間で、マレーシアの家計債務は年間平均12.7%の割合で増加した。一方、同期の家計資産額の成長率は年率10.4%となっており、2013年末時点でのGDP比の家計資産は321.6%だった。
家計資産の増加の要因としては、世帯収入の増加に伴う預金額や借入額の増加が挙げられた。