国立天文台は、石垣島天文台で3月13日に、ブラジルのCristovao Jacques氏が発見した「ジャック彗星」を、3月16日0時44分に、むりかぶし望遠鏡を使って撮影したと発表した。
撮影時は、満月前の月が明るく、空が霞んでいたため、画質は良くなかったものの、コマと広がる尾を捉えることができた。
現在、ジャック彗星は、深夜に南中しており、撮影時は南十字星の上方(北北西20度)ほどのところにあり、南中高度は28度くらいだった。
光度は、12等星ほどで肉眼では確認できないが、今後さらに明るくなることが予想されており、3月20日頃からは、夕方の東の低空で、観測が可能となり、真夜中に南中する。
この彗星は、7月に近日点を通過して、8月末には地球に近づくため、さらに明るく見える可能性がある。