首都圏を中心にマレーシア半島中部の広域で14日、へイズ(煙害)が悪化。セランゴール州クランとバンティンは大気汚染指数(API)が「危険」レベルとなった。「不健康」レベルも最大で13カ所となった。
APIは、▽0-50が「良好」▽51-100は「中程度」▽101-200は「不健康」▽201-300は「極めて不健康」▽300以上の数値は「危険」レベル--となっている。
セランゴール州クランは一時は356まで悪化、同日午後2時には316とやや改善。一時323まで悪化っしたバンティンは、同時刻には257と「極めて不健康」に改善した。
「不健康」レベルは、クアラルンプールやセランゴール、マラッカ、ネグリ・センビラン、ペラ、ジョホール州など13カ所に広がっていたが、同時刻には12カ所に減少した。
「危険」レベルに達したクランでは14日、131校の小中学校などにおいて臨時休校の措置がとられた。
「不健康」レベルとなったのは、セランゴール州では▽クアラ・セランゴール▽ペタリンジャヤ▽シャアラム--の3カ所。クアラルンプールはバトゥ・ムダとチェラス、ネグリ・センビラン州のポートディクソン、ニライ、セレンバン、マラッカ州ではブキ・ランバイ、マラッカ中心部が「不健康」レベルだった。このほかプトラジャヤ、ジョホール州ではムアルが「不健康」となった。
気象局は現在の乾燥した天候が続いているのは北東モンスーンの影響で、3月末にはインター・モンスーン期に入るため、雨の多い天気となるとの予想を発表した。