ホンダの海外主力市場、米国。その米国で、ホンダが新たなブランド戦略を打ち出した。
これは3月10日、ホンダの米国法人、アメリカンホンダが明らかにしたもの。「4月1日付けで、ホンダとアキュラの両ブランドの営業&マーケティング部署を独立組織とし、ホンダ部門、アキュラ部門を設立する」と発表している。
注目されるのは、アキュラ部門の設立。そのトップには、アメリカンホンダのマイケル・アカビッティ上級副社長が就任する。狙いは、アキュラのブランドイメージをさらに高め、販売台数を引き上げること。
2013年のアキュラの米国新車販売実績は、前年比5.9%増の16万5436台。その内訳は、SUVなどのライトトラック系が21%増の9万8151台と、大きく伸びた。一方、セダン系は10.4%減の6万7285台と、2桁減。アメリカンホンダにとっては、アキュラのセダン系車種のてこ入れが急務となっていた。
「アキュラ部門の設立の裏にある戦略は、アキュラの事業と商品ラインナップの強化」と述べるのは、アメリカンホンダのジョン・メンデル上級副社長。「今後もエキサイティングな新型車の開発を続けていく」とコメントしている。