安倍晋三首相は3月10日の記者会見で、建設中の常磐道について「福島をはじめ東北に沢山の観光客に訪れて頂けるよう、来年のゴールデンウィーク前までに全面開通することにした」と述べた。
常磐道は、北が宮城県の山元インターチェンジまで、南は福島県の常磐富岡インターまで完成しているが、山元~常磐富岡間は相馬~南相馬間14.4kmが開通しているものの、全面開通時期は明確に決まっていなかった。
安倍首相は「福島を南北に貫く常磐道の完成は、復興の起爆剤となるはずだ」と述べ、来年3月末までに開通予定だった山元~浪江間を今年中に開通させる方針を示したほか、再来年度以降にずれ込む見込みだった全面開通時期を来年の5月連休前とする方針を示した。
これについて太田昭宏国土交通相は11日の閣議後会見で「来年のゴールデンウィーク以降は、観光でも大いに期待できる。応援態勢をとるように観光庁にも指示した」と述べ、福島の観光を支援していく考えを示した。