職務質問中の警官を刺した男、タクシー強盗の容疑で逮捕

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昨年12月、東京都目黒区内でタクシーを奪い、その後に江東区内で職務質問してきた警官を刃物で刺して重傷を負わせた27歳の男について、警視庁は4日、男をタクシー強盗の容疑で逮捕した。男は警官を刺した直後、別の警官から銃撃されて重傷を負っていた。

警視庁・捜査1課によると、強盗容疑で逮捕された男は2013年12月31日の午前0時40分ごろ、目黒区青葉台2丁目付近で客を装ってタクシーへ乗り込み、運転していた56歳の男性に対して「カネはいらない、クルマから降りろ」と脅迫。タクシー車両を奪った疑いがもたれている。

その後、タクシーは江戸川区内で警戒中の小松川署員によって発見。江東区亀戸7丁目付近で別のタクシーへ衝突する事故を起こして停止した。追跡してきた27歳の男性巡査が職務質問しようとしたところ、運転していた男は巡査を刃物で刺したことから、この巡査と居合わせた別の警官が拳銃3発を発砲。銃弾は男に命中し、一時は意識不明の重体となっていた。

後の調べで、この男は前日に埼玉県蕨市内で63歳の母親を殺害し、住んでいたアパートに放火していたことも判明。警察はタクシー強盗の事件で逮捕し、その後に警官を刺した殺人未遂容疑を聴取。その後は埼玉県警に身柄を引き渡し、殺人と現住建造物等放火の容疑でも捜査が進められるとみられる。

これまでの任意聴取で男は容疑への関与を大筋で認めており、警察では引き続き事情を聞き、事件の経緯を詳しく調べる方針だ。

《石田真一》

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