米TRWオートモーティブのピーター・レイク営業・事業開発部門上席副社長は3月4日、横浜市で会見し、日本の自動車メーカーとの商談で来日していることを明らかにした上で、「事業チャンスは非常に豊富にあるとみている」と意欲を示した。
レイク上席副社長は「年に4回ほど日本に来ており、今回もごく定期的な訪問」としながらも、「日本の自動車メーカーは世界市場の中で非常に大きな存在感を示しており、今後の日本における成長の機会は非常に多くある」と述べた。
TRWの2013年の売上高は前年比6%増の174億ドルと過去最高を更新したが、日系メーカーへの売上比率は6%未満にとどまっている。
レイク上席副社長は「日本の自動車メーカーに対しては、セーフティエレクトロニクス、とくにアドバンスドブレーキングシステム、運転支援システムといった分野で大きな伸びを享受できると考えている」と語った。
日系メーカーの多くは日本国内の部品メーカーとの関係がとりわけ深いことに関しては「日本のサプライヤーも大変素晴らしい技術を持っているが、彼らにできなくて我々がもっているイノベーション、そして差別化された製品がある。また我々は持てる技術、製品をすべての地域に提供することもできる。これは強力なバランスシートを持っているからできることだ」と強調した。