【日産ティアナ XL 試乗】ゆとりを楽しむための大人のセダン…島崎七生人

試乗記 国産車
日産ティアナXL
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心地よさと共に走りも楽しむ大人な移動空間……。そんなコンセプトのもと誕生した新型『ティアナ』。普通のセダンではあるが、付加価値として高級であるより“上質”にこだわるのは初代以来の姿勢だ。

白状しておくと当初、外観は「『シルフィ』の相似形?」と思えた。幅広フレームのメッキグリルも好みが分かれる。が、よくよく眺めていると、豊かなボディサイズを生かした、上品な面とバランスのいいプロポーションに気づく。俯瞰でみるとノーズがかなり丸く、意外といっては失礼ながら先進的なデザインで、これは狭い場所での扱いにも有利なはずだ。

インテリアも少し前の日産車セダン系の“濃厚デザイン”が影を潜め、オーソドックスさがいい。助手席のオットマン付きシートは健在。後席は背もたれの角度が28度の設計だそう。が、これはむしろ、もう少し起こしたほうが、凝った複層構造のクッションの恩恵(ソフトな沈み込み具合)が身体全体でむしろ実感できるのでは?と思った。外観からは絞られているのでは?と想像された後席の頭まわり、肩口のゆとりも十分ある。

また最近の日産車は、エンジン始動ボタンや、トランク、給油口オープナーなど、基本操作系の位置が統一されている。迷わず操作ができありがたい。

走りもゆとり、上質感が狙いどころ。とくに4気筒エンジンのなめらかさ、室内の静粛性の高さは走り出した瞬間にわかる。2.5リットルと排気量に余裕があるだけに、加速、クルージングにも無理がない。乗り味も、ゆったりとクルマを走らせる方向だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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