【ANA中期経営戦略】国際線の座キロを45%増へ、国内線並みに拡充…B787-9型機を国内外に投入

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  • ANA、フルサービスキャリア事業で国際線を拡充

ANAホールディングスは、「2014-16年度ANAグループ中期経営戦略」のFSC(フルサービスキャリア)事業で、国際線の生産量を拡張し、2016年度には、ANAとして初めて国内線生産量(座キロベース)と同等に引き上げる。

国際線旅客事業では「羽田最大の国際線ネットワークキャリア」の優位性を活かし、高単価な首都圏発着のビジネス需要と国内地方発着需要を獲得し、収益基盤の確立を目指す。日系航空会社が就航していない、中長期的に有望な路線(都市)への積極的就航を検討する。

2015年の増枠以降は、成田ハブを拡大し、スターアライアンス、JVの効果的な活用も含めた成田での接続ネットワークを構築し、訪日やアジア~北米間のグローバル需要を獲得した上で、国際線の成長戦略を推進する。国際線成長戦略を描く上で重要となるパートナーを見極め、スターアライアンスに加えて個別に2社間の協力関係を拡充する。

フルサービスキャリアとして、プロダクト&サービスによる差別化を推進し、長距離路線のビジネスクラスのフルフラット化を2014年度中に完了させるとともに、中距離路線についても機材の品質向上やサービス強化を推進する。

生産性向上、海外コストの適正化、リソースのグローバル化、マルチタスク化などを通じてユニットコストを低減する。

2014年度末にボーイング787-9型機の国際線仕様機を1機受領することを皮切りに増機を進め、投入路線を段階的に拡大していく。

これらによって2016年度国際線の座キロは2013年度と比べて約45%増やす予定。

一方、国内線旅客事業では、新たな収入源を創出するため、今後急速な拡大が見込まれる訪日外国人の国内線利用を促進するとともに、羽田の国際線ネットワークとのシナジーを追求、羽田経由による国内各地からの海外渡航需要の取り込みによる国内線利用率の向上を図る。自助努力を超えるコスト変動に対応できる運賃政策を推進し、事業の収益性を堅持する。

中・小型機を最大限活用して需給適合を継続的に推進するとともに、小型機についてはANA WINGSへの移管スピードを加速、低コストオペレーション体制を追求する。

2014年度上期にボーイング787-9型機の国内線仕様機2機が稼動する予定であり、収益性改善を図る。

《レスポンス編集部》

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