大雪に伴う通行止めが、中日本高速が管理運営する高速道路全体の36%(最大値)に及んでいたことがわかった。
同社の営業キロ数は全体で約1950km。14日から降り続いた大雪のため同社では最長で通行止めが約700kmに及んだ。
同社広報部では「雪による通行止めが、これだけ広範囲に及ぶことはかなりのもの」と、一刻も早い通行止め解除に努めている。
東名高速では、14日23時40分に東京~川崎(下り線)で最初の通行止めが発生した。その後、通行止めは、上下線で繰り返され、15日22時40分現在、清水~東京(上り線)、東京~沼津(下り線)で通行止めが続いている。
同日夕方には、同本社で会見が開かれ、通行止め解除の見通しが明らかになった。
東名高速の通行止めは、15日24時までに自走不能に陥っている大型トラックなどの車両を排除し、除雪を完了して16日中には通行止めの解除を行なう予定だ。
滞留する車両は、上り線では静岡県裾野市の裾野IC付近で約20台、下り線では神奈川県足柄上郡山北町の都夫良野トンネルを先頭に複数台あるとみられる。
同社の高速道路では、ほかにも新東名・長泉沼津IC~御殿場JCT(上下線)、中央道・中津川IC~高井戸IC(上下線)などで通行止めが続いている。
中央道では、東京都八王子市の八王子IC付近で30台の自走不能車両があり、山梨県上野原市の談合坂SA(上下線)には通行止め解除を待つ約400台の車両が集まっている。
中央道では周辺の天候が回復せず、引き続き降雪が予想されるため、通行止め解除は17日以降にずれ込む見通しだ。
通行止めの原因として、保全サービス事業本部の森山陽一担当部長は「積雪量が多いこともあり、冬装備が十分でない車両が、端緒となった」と、話す。
同社は身動きのとれなくなった車両の乗員に対して、携帯トイレや飲料水などを配布しているが、燃料切れの車両に対する補給の手立てはない。