東京汽船、旅客船事業が好調で小幅な増収増益…2013年4-12月期決算

船舶 企業動向

東京汽船が発表した2013年4-12月期(第3四半期)連結決算は、経常利益は前年同期比8.9%増の8億6300万円となった。

売上高は同0.5%増の96億4300万円とほぼ横ばいだった。

曳船事業は、横浜川崎地区が曳船作業対象船舶のうち、プロダクトタンカーの入出港数が増加、秋口以降は自動車専用船が増加傾向となったが、コンテナ船の入出港数が減少した。横須賀地区は、LNG船やタンカーなどの入出港数が高水準を維持したため、エスコート作業は増加したものの、湾口水先艇の作業料金値下げによる影響、大きな海難救助作業がなかったことにより減収となった。東京地区でも6月以降、コンテナ船の入出港数が低調に推移しており減収となった。

千葉地区は石油精製各社による設備定期点検があったが、10月以降タンカーの入港数が持ち直し、大型の作業対象船舶が増加したことで増収となった。

旅客船事業は、横浜港の観光船部門では、みなとみらい線と鉄道4社の相互乗入れにより乗船客が増えたことや、顧客ニーズの取込みが奏功し増収となった。久里浜・金谷間を結ぶカーフェリー部門は、4月の強風と10月の台風による欠航が響いたが、夏場や11月以降は天候に恵まれ、千葉県や南房総自治体との連携による宣伝効果もあって増収となった。

収益では、燃料費高騰によるコストアップを旅客船事業でカバーし、営業利益は同0.6%増の5億6800万円となった。当期純利益は同3.8%増の6億4400万円。

通期業績見通しは前回予想を据え置いた。

《レスポンス編集部》

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