三菱重工業が発表した2013年4-12月期(第3四半期)連結決算は、交通・運輸、エネルギー・環境、機械・設備システムが増益となり、営業利益が前年同期比68.2%増の1321億円と大幅増益となった。
受注は同22.1%増の2兆2956億円と好調だった。前年に大型受注のあった交通・輸送ドメインは減少したが、その他の3ドメインが好調だった。
売上高は同14.7%増の2兆2627億円と2ケタの増収となった。円安に伴う為替換算の影響もあったため、全ドメインが増収となった。
交通・輸送セグメントは商船が減少したものの、民間航空機が増加して大幅増収となった。ボーイング777の引渡し機数は前年同期より9機増の75機、B787が13機多い49機だった。
防衛・宇宙セグメントは航空機、飛昇体などの増加で増収となった。機械・設備セグメントではコンプレッサやターボチャージャなどが好調だった。
経常利益は為替差益や売上げ増などの効果で、同71.9%増の1273億円だった。当期純利益は同56.7%増の782億円となった。
通期業績見通しは売上高を前回予想より1500億円増の3兆3000億円に上方修正した。営業利益、経常利益は前回予想を据え置いた。当期純利益は日立製作所との火力事業統合に伴う持分変動利益、事業構造改革費用を計上、前回予想より500億円増の1500億円となる見通し。