阪堺電軌、3月1日ダイヤ改正…「堺トラム」が天王寺乗入れ

鉄道 企業動向

阪堺電気軌道は2月6日、ダイヤ改正を3月1日に実施すると発表した。現在は堺市内の区間を中心に運行されている超低床車両の1001形「堺トラム」が、天王寺駅前停留場(大阪市阿倍野区)にも乗り入れるようになる。

阪堺電軌によると、天王寺駅付近で建設中の高層ビル「あべのハルカス」が3月7日にグランドオープンすることから、「堺トラム」の天王寺乗入れで天王寺・阿倍野エリア~堺エリア間の利便性向上を図る。

「堺トラム」は、平日に上下20便、土曜・休日に上下17便、天王寺駅前~浜寺駅前間で毎日運行される。ただし一部の便は区間運転で、平日は天王寺駅前発20時32分・23時22分と天王寺駅前着7時44分・21時22分の計4本が天王寺駅前~我孫子道間のみ運転。土曜・休日も浜寺駅前8時05分着が浜寺駅前~我孫子道間のみ、天王寺駅前21時57分発が天王寺駅前~我孫子道間のみ運転される。

また、天王寺乗入れ初日の3月1日は乗入れ開始記念セレモニーを実施するため、天王寺駅前11時00分発から「堺トラム」による運行を開始。我孫子道7時39分発から天王寺駅前10時55分着までの上下4本は別の車両での運行となる。

このほか、住吉公園前発着の電車が朝7~8時台を除き全て我孫子道発着に変更される。これにより天王寺駅前~我孫子道間の昼間の運行間隔が6分間隔となり、我孫子道発着の本数(平日)は現在の上り26本・下り27本に対し、改正後は上り87本・下り88本と大幅に増える。「細井川・安立町・我孫子道をご利用される方々の乗車機会が増え、より便利になります」(阪堺電軌)という。

一方、恵美須町~我孫子道間の運行本数は交通量調査などに基づき、現在の1時間あたり5本から2本減らして3本にする。また、朝の時間帯に実施している南霞町停留場での地上集札を廃止する。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV

特集