富士重工業は2月4日、2014年3月期の連結販売台数計画を従来の80万7300台から82万9000台に上方修正すると発表した。このうちの1万8900台を販売が好調な国内に振り向けるとしている。
富士重の高橋充取締役専務行役員は同日、都内で開いた決算会見で「今回、2万2000台販売台数をプラスしているが、生産台数は1000台しか増やしていない。ということは在庫をはき出してやりくりする。その過程で今回は国内への配車を海外分から少し振り向けた」と説明した。
国内に重点的配分することについて高橋専務は「スバルの(昨年)11月、12月の国内販売は前年に対して弱かったのは、受注が弱いのではなくタマ繰りの影響だった。受注がどんどん入ってきているのに、これ以上お客様への納車が後ろにずれていくのは良くないということで、今回国内の方を優先させた」と述べた。
また「スバルの海外在庫が潤沢にあったわけではなく、むしろ大変在庫水準が厳しかったので、それを少しでも緩和するために、めいっぱいの生産計画を組んだ。従来通りであれば現地在庫が積み増される計画だったが、今回の販売台数の上方修正によって、また現地在庫が全然積み増されないで、造ったものがすべて流れていく状況になった。この結果、世界中のお客様にご迷惑をかけることは経営陣一同よく認識した上だが、今回販売をできる限り上積みした」とも語った。