【ナノテク14】NEDO、未来の社会に役立つ49のナノテク技術を紹介

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NEDOのブースに展示されたナノテク技術
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NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は東京ビッグサイトで開催された「ナノテク14(第13回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)」(1月29日~31日)に昨年同様最も大きなブースを構えて出展。昨年を上回る49のナノテク技術を紹介した。

ナノテクについては今さら説明するまでもないが、物質をナノメートルと言われる10のマイナス9乗の領域、つまり原子や分子のスケールで操り、制御する技術のこと。「物質をナノレベルで変化させることで、物性が変わり、これまで考えられなかったような革新的な特性が現れるのです。ナノテクは革新的な材料を創り出し、イノベーションを起こす可能性を秘めています」とNEDO関係者は説明する。

NEDOでは1992年からナノテク技術の研究開発に取り組んでおり、現在さまざまなプロジェクトが進行しているが、今回はそのうち49のナノテク技術を紹介した格好だ。未来の車に欠かせないものも少なくなかった。

例えば、単層カーボンナノチューブとアルミニウムを複合化した軽量・高熱伝導性金属複合材料だ。現在、電動モーター駆動用インバーターの放熱対策が小型化・軽量化・高効率化の大きな阻害要因となっているが、この複合材を利用すると、これらの問題が解決し、効率的な冷却ができるという。2020年から開発が開始される予定の次世代単通路民間航空機に搭載される電動機器への適用や、自動車・鉄道車両などの電動モーターへの搭載を考えているそうだ。

そのほか、プラチナ使用量を半減した大型ディーゼル車排ガス浄化触媒や、植物のセルロースを活用した自動車用高機能化グリーン部材、印刷で電子回路を製造するプリンテッドエレクトロニクス、ナノ薄膜技術を応用したロボット用集積多軸触覚センサーなど、未来の社会に役立つナノテク技術が紹介されていた。

《山田清志》

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