アルストム、ブラジルに路面電車の生産拠点…今年末から操業へ

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アルストムのLRT「Citadis」の模型(仏ボルドーで使用されているタイプがモデル)。同社はブラジルにLRVの生産拠点を設ける。
  • アルストムのLRT「Citadis」の模型(仏ボルドーで使用されているタイプがモデル)。同社はブラジルにLRVの生産拠点を設ける。
  • アルストムが開発した超低床式LRV「シタディス」。世界各国のLRTで採用されている。

フランスのアルストムはこのほど、ブラジルに路面電車の新たな生産拠点を設けると発表した。既存の水力発電関連の工場に生産ラインを新設し、12月から操業を開始する予定。

路面電車の生産拠点を設けるのはサンパウロ州タウバテにある同社工場で、1500万ユーロを投じて約1万6000平方mの路面電車用工場を整備する。同工場で最初に製造されるのは、2013年9月に受注したリオデジャネイロ向けの車両となる予定。リオデジャネイロの路面電車は同社の路上集電システム「APS」を使用した架線不要のシステムを採用し、車両のほか電力・信号・通信システムも同社が供給する。

アルストムは低床の軽量軌道車両(LRV)「Citadis(シタディス)」を各国の路面電車や軽量軌道交通(LRT)向けに納入しており、現在は世界43都市で1500編成以上が運行されている。日本での採用例は今のところないが、2013年6月にはJR東日本系列の車両メーカー・総合車両製作所(J-TREC)が日本国内への導入に向けた協力体制の構築へ覚書を締結している。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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