【ホンダ ヴェゼル ハイブリッドX 試乗】負荷時のパワフルさにモーターの恩恵を実感…諸星陽一

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ホンダ ヴェゼル ハイブリッドX
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ホンダSUVのベーシックラインを支えるモデルとして登場した『ヴェゼル』は、『フィット』をベースとして開発された。当然、ハイブリッド仕様もラインアップされる。

ヴェゼルのパワーユニットもフィット同様に1.5リットルガソリンエンジン+モーターという構成。ただしフィットのエンジンがアトキンソンサイクルを採用し110馬力の出力を発生ししているのに対し、ヴェゼルのエンジンは直噴方式として最高出力を132馬力に向上している。組み合わされるモーターはフィット同様に29.5馬力のもの。ミッションもフィット同様にツインクラッチの7速DCTだ。

131馬力のガソリンエンジン仕様でも必要十分な力強さを感じていたヴェゼルだが、ハイブリッドはその力強さをひとまわり大きくした印象。とくに好印象だったのがかなり勾配の急な坂道を登るとき。速度が低い(イコールエンジン回転も低い)状態でも、しっかりと太いトルクがあるので、不安感なく力感にあふれたフィーリングを保ちつつ坂を登っていってくれる。

ハイブリッド車にはアクセルペダルの反力をコントロールし、適正な踏み込み量を知らせるリアクティブフォースペダルという機構が装備されている。アクセルを踏んでいくと、ペダルが重くなる位置があり、踏み込みをそのポイントまでにすることで省燃費運転ができるという機構。どんなに燃費のいい機構を作っても、運転する人間の技量が低ければ燃費はよくならない。いかにドライバーをサポートするかが大切なわけだ。

ハンドリング/乗り心地はかなり硬めのセッティング。振動の幅に応じて減衰力が変化する振幅感応型ダンパーが採用されているが、デフォルトのセッティングがけっこう引き締められているため、段差乗り越えなどのときはけっこう強い突き上げを感じる。

ハイブリッドの価格は210万円から。ハイブリッドのSUVを欲しいという方には、見逃せない1台になりそうだ。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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