成田空港、南風好天時の航空機の高度引き上げを試行…3月6日から国土交通省

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千葉県は、羽田再拡張後、成田国際空港の騒音軽減に関する緊急要望に対して、国土交通省が、南風好天時の高度引き上げを3月6日から試行運用するとの回答があったと発表した。

千葉県は、千葉市など関係25市町と「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」を組織し、定期的に航空局との協議の中で、具体的な騒音軽減を求めている。昨年11月19日に、騒音軽減に関する緊急要望を提出したのに対して、国交省から回答があった。

それによると首都圏における騒音の分担については、特定地域に集中している騒音による負担を首都圏全体でどのように分担するかを環境面の視点として位置づけ、検討を進めると回答。

また、南風好天時における高度引き上げについては、検討を進めた結果、羽田空港の国際線増枠を待たずに、3月6日から試行運用を開始すると回答。試行運用の実施状況を見ながら、更なる改善策を検討するとしている。

あらゆる視点からの騒音軽減策については、「要望を踏まえ、更なる騒音軽減に向け、あらゆる視点から今後も検討をしていく」としている。

千葉県では、柔軟化について明確な回答がなく、満足できるとは言えないものの、一方で、長期的課題とされていた、首都圏全体での騒音の分担について、航空局が環境面の視点として位置づけて検討することや、北側ルートの高度引き上げなどの検討を進めることなど、一定の前進となる回答も得られたと評価している。

今後、首都圏全体での騒音の分担や、北側ルートの高度引き上げなどの具体的な騒音軽減策について、連絡協議会として、国土交通省と協議していく。

《レスポンス編集部》

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