神戸牛など小売店やレストラン向け高級食材を保管する自動倉庫の操業をマンダイ・リンク・ロジスティクスが開始した。室温を0~5度に保つ冷蔵施設で、自動倉庫では国内初。
建物の高さは公営住宅の12階に相当する30メートル。棚とクレーンの一体構造で立体保管し、天井までの空間をフルに活用している。
マンダイ・リンクは4,000万Sドル(約32億円)を投じ建設した自動冷凍庫の半分を冷蔵施設に改修した。コンピューターと連動した自動運搬機器がバーコードに従い庫内作業を行っており、商品を載せたパレット(荷台)の処理能力が1時間当たり20~30台から108台に改善した。保管能力も増えた。
冷凍庫の室温はマイナス25度で、アイスクリーム、鶏肉、豚肉、一部の冷凍野菜の保管に使われる。しかしマンダイ・リンクのリュー代表によると、和牛や黒豚の肉、リンゴ、乳製品など高級食材は冷凍より冷蔵が望ましい。
こうした食材の需要は増加しており、この先も人口増に伴い年10~20%の増加が予想されるため、冷蔵庫への改築を決断したという。
マンダイ・リンクは冷凍食肉流通のピン・コーポレーションの子会社。チルドサービスの域内展開も計画している。