タイの組織ベースに 狩猟被害のゾウを救う
バゴー市が、エレファント財団(The Save the Elephant Foundation Myanmar)を設立し、ゾウを保護するための病院を建設する計画を進めている。ミャンマーでゾウのための財団が設立されたのは初めてのことである。
(画像:Elephants taking a bath in Myanmar・Mandala Travel:flickrより)
財団は、違法のゾウ狩りなどによって殺害されるゾウの命を救うために設立された。財団設立に当たっては、タイのエレファント財団から援助を受け、その基礎を受け継いだ。
財団会長によれば、財団は官民組織と協力し、ジャングルのゾウを救うトレーニングなどを行うという。
野生のゾウは政府所有で保護対象に
バゴーでは、バゴー山脈や森林にハンターが現れ、象牙だけを目的とした違法な狩猟が行われることも多く、無残なゾウの姿があちこちに確認されている。
財団が設立されたことによって、バゴー地区に生息する野生のゾウは政府の所有となり、違法な殺害は禁止される。
財団では、負傷したゾウを救うための医療施設を完備するとともに、治療後、野生に帰ったゾウのための食物も提供し、保護を続けるという。