マレーシア三菱東京UFJ銀行は、インドネシアにおける邦銀初のイスラム金融方式のファイナンスを提供すると発表した。
三菱東京UFJ銀行は11月27日、BNPパリバ銀行、CIMB銀行、香港上海銀行アマナ、スタンダード・チャータード・サディック銀行とともにインドネシアのアストラ・セダヤ・ファイナンス社に対し長期運転資金の調達を目的としたイスラム方式の協調融資枠を取りまとめ、調印した。本件ファイナンスは代理人形式を採用。銀行団がアストラ・セダヤ・ファイナンスを代理人に指定し、資金をアストラ・セダヤ・ファイナンスの事業に活用するよう指示して資金提供する。
三菱東京UFJ銀行は、2008年イスラム金融の専門部署を設置、取引がイスラム法に合致するかを判断するシャリアコミッティ(イスラム法学者で構成される委員会)も整備した。その後もイスラム金融担当部署の拡充など、イスラム金融の知見やクロスボーダーのイスラム金融の実績を積んで来た。同社は、イスラム金融有力業者とともにイスラム方式のシンジケート案件に参加することで、成長マーケットでの更なるビジネス機会を狙う計画だ。