マキシマス・オンキリ エネルギー・グリーン技術・水相は2日、電気料金を来年1月1日付けで引き上げると正式発表した。マレーシアン・インサイダーなどが報じた。
値上げ率は約15%となっており、オンキリ大臣が以前行った10-20%程度になるとの見通しに沿った形となった。
値上げ幅はマレーシア半島部が1キロワット/時(kWh)当たり4.99セン、サバ州とラブアンが5.00センとなっている。半島部は平均で33.54センから38.53センに増加することになる。
政府が10月の来年度予算案の発表の際に明らかにしていた補助金削減方針に則ったもので、政府は今年通年で470億リンギに達するとみられる補助金を、2014年には394億リンギに圧縮したい考えだ。電力セクター向けでは、補助金負担額が年間80-120億リンギに達していた。
マレーシアの電力コストは発電及び送電などを含めて1kWh当たり42センとなっており、これまで25.3%も電気料金を上回っていた。電気料金はフィリピンではkWh当たり158セン、タイでは48センとなっており、マレーシアで来年値上げが実施されてもまだ域内では低い水準を維持している。