独ランクセスは、化学業界向けロジスティックスプロバイダーの独タルケ社とともに、2013年8月から10月の期間、欧州でトラック用タイヤの路上テストを実施した。
テストは2013年8月から10月の期間、ドイツとフランスの都市間で実施。1往復あたり約650kmのコースを、エコタイヤ、標準タイヤの装着でそれぞれ15往復し、燃料消費量を測定した。
その結果、エコタイヤを装着したトラックは、従来より燃料消費を約8.5%低減。それにより、運送会社やロジスティックス会社は、年間数百万ユーロ(数億円)の経費削減が可能となるほか、二酸化炭素排出量を大幅に削減できることを確認した。
2012年11月にEUで導入されたタイヤラベリング制度では、転がり抵抗(燃料消費)がA(最上級)からG(最下級)まで等級付けされている。今回のテスト結果から算出すると、D等級に分類されたタイヤを装着する40トントラック計300台の車両を、B等級タイヤに切り替えた場合、年間150万ユーロ(約2億円)の燃料費および年間3000トン以上の二酸化炭素排出量の削減が可能となる。