【COTY 選考コメント】クルマ作りに大きな革新が起きる可能性…高山正寛

自動車 ビジネス 国内マーケット

「ホンダフィットとの“二強対決”だ」、とか事前の情報合戦ではありませんが、とにかく今年ほどVW『ゴルフ』が今までのどのVW車よりもCOTYに近かったことは実行委員や選考委員の方々も思っていたのではないだろうか。

実はあえてカミングアウトすると投票の直前までホンダ『フィット』に10点を投じるつもりでいた。理由は日本の道路に合ったクルマ作りを考えた場合のパッケージングやハイブリッド技術、そして何よりも短期間で受注した台数が何よりも圧巻であったことだ。私としてはクルマの出来もさることながらビジネスというスタンスを並行して持ち合わせているので「数は正義」という部分も考慮していたわけである。

では何故ゴルフに10点入れたのか。それは技術的な部分も含めた中長期的な戦略のうまさ(それが最終的にビジネスにつながる)だ。わかりやすさでは「MQB」が好例だ。現在はゴルフだけだが、今後この共通プラットホームによりクルマ作りに大きな革新が起きる可能性を自分なりに評価した。

クルマの安全性能や環境性能に関しては他の選考委員の方々のご意見に近いものがあるので多くは触れないが、日本市場を分析したマーケティング力の巧みさや価格設定、サザンのCM(好みも別れるとは思うが)、最終選考会の前に10ベスト全部の車両のディーラーに赴き、さらに新聞、雑誌、ネットの広告などもチェックしてトータルで判断した結果、フィットの上を行くという判断を下し、ゴルフを選んだというわけである。

今まで輸入車がカー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことはない。その度にインポーターの方々も「所詮…」と思っていたこともあったのではないだろうか。しかし今回のゴルフの受賞は今後日本のCOTYがよりグローバルにアピールするきっかけ、言い換えれば「新しい時代のCOTY」への第一歩になれば、と期待もしている。

最後にVW広報部やマーケティング、そしてVWのビジネスに関わる全ての皆様、おめでとうございました。
●フォルクスワーゲン『ゴルフ』:10点
●ホンダ『フィット』:7点
●三菱『アウトランダーPHEV』:4点
●メルセデス・ベンツ『Sクラス』:3点
●ボルボ『V40』1点

高山 正寛│ ITS Evangelist(カーナビ伝道師)/AJAJ会員
1959年生まれ。自動車専門誌で20年以上にわたり新車記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関わる。カーナビゲーションを含めたITSや先進技術のあらゆる事象を網羅。ITS EVANGELIST(カーナビ伝道師)として自ら年に数台の最新モデルを購入し布教(普及)活動を続ける。またカーナビのほか、カーオーディオから携帯電話/PC/家電まで“デジタルガジェット”に精通、そして自動車評論家としての顔も持つ。
《高山 正寛》

編集部おすすめのニュース

レスポンスコメント欄(β)開設!ぜひ気になる記事にコメントしてください

おすすめの商品

特集