壁画騒動が話題呼ぶ、コピー画が各地に出現…マレーシア

ジョホールバル市タマン・モレクの壁に描かれた、歩く女性と角を曲がったところで待ち伏せる辻強盗の風刺画は当局の手で塗りつぶされたが、これが却って話題を呼び市内のあちこちでコピー画が張られる事態に発展、当局とイタチごっこになっている。

エマージング・マーケット 東南アジア

ジョホールバル市タマン・モレクの壁に描かれた、歩く女性と角を曲がったところで待ち伏せる辻強盗の風刺画は当局の手で塗りつぶされたが、これが却って話題を呼び市内のあちこちでコピー画が張られる事態に発展、当局とイタチごっこになっている。

タマン・モレクのオリジナルが塗りつぶされた直後、同じ場所に紙にコピーした小型の絵が貼り付けられたが、同様の手法でジャラン・タン・ヒオックニーにある中国文物館の外壁など数カ所に次々とコピー絵が貼り付けられた。JB市役所もほとほど手を焼いているようで、最初はコピー絵が貼られた住民に「1週間以内に撤去しないと500リンギの罰金を科す」などと警告していたが、最近では「自由に落書きできる特別の壁」設置を検討しているという。

コピー絵の流行は最近では各地に飛び火しており、首都圏でもクアラルンプールやラワンで確認されている。絵に触発されてオリジナルTシャツを作っている者、関連作品をフェイスブックに発表する者も出ている。

くだんのオリジナル壁画を描いたアーネスト・ザカレビッチ氏は、「私の作品がこれほど人々に関心をもたれたことはない」と驚いた様子だ。

伊藤 祐介

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