ESA重力観測衛星「GOCE」11月10~11日ごろ大気圏突入し分解

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ESA重力観測衛星「GOCE」11月10~11日ごろ大気圏突入し分解
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ESA 欧州宇宙機関は、2009年に打ち上げられた重力観測衛星「GOCE(ゴーチェ)」が現地時間の11月10日または11日夜に大気圏に突入し、高度80km程度から衛星本体の分解が始まると発表した。

GOCEは、2009年にESAが打ち上げた重力マッピング衛星。重量約1100kg、長い部分で5mほどある大型の衛星で、高度280km程度の人工衛星としてはごく低い高度を周回しながら、地球表面の重力による影響を詳細に観測していた。

ごく薄い大気の影響で速度が低下し、地球に再突入するのを防ぐため、キセノンを推進剤とするイオンエンジンを搭載し高度を維持していたが、10月18日に推進剤のキセノン残量はエンジンが作動する限界を下回ったことが確認された。11月8日には、高度170kmを下回っている。衛星に搭載された磁気傾度計や衛星の高度を計測するGPS受信機などは機能しており、観測が続けられていた。

GOCEの高度は1日に8kmほど低下している。ESA スペースデブリオフィスのハイナー・クリンクラッド室長によれば、高度100km以下では大気密度が大幅に高くなり、高度80km付近から衛星の崩壊が始まるという。衛星重量の約20%(200kg程度)の破片は地上に到達する可能性がある。ただし、人的損害が出る可能性はごく低く、クリンクラッド室長は「ドイツ ロトくじに当たる可能性の方が25万倍高い」としている。
《秋山 文野》

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