ロッキード・マーチンは11月7日、カリフォルニア州のサニーベールにある施設で、正確に時間が定められた連続した炸薬とメカニズムを使用したテストを行い、オリオン宇宙船が保護フェアリングパネルを放棄することができることを確認した。
オリオン宇宙船は、上昇する間の熱や風、音響からサービスモジュール・ラジエーターや太陽電池を保護する3つのフェアリングを持っている。このテストはフェアリングの離脱テストのシリーズにおける2番目のもので、今回は温度の要素が加えられた。エンジニアはストリップヒーターを使用して一つのフェアリングを華氏200度まで加熱し、宇宙船が周回軌道に上昇する間に経験する温度をシミュレートした。
このテストは、3つの全てのフェアリングが飛行コンディションでの離脱に成功を収めたことを実証した。それぞれのパネルの離脱の速度と落下曲線は、ロッキード・マーチンが予測した許容誤差内であった。
オリオン多目的人員宇宙船はNASAが、宇宙空間における長期探査の為にデザインした最初の宇宙船である。オリオンは人間をアステロイドや月、最終的には火星といった周回低軌道を越えた惑星間の目的地に運び、彼等を地球に安全に帰還させるものである。
オリオンは2014年9月に、最初の高軌道ミッションを完了する予定である。