11月5日午前8時30分ごろ、佐賀県武雄市内にあるJR佐世保線の踏切で、踏切内にはみ出していた大型トレーラーの積荷と、通過中の普通列車が衝突する事故が起きた。列車は先頭部が小破し、乗客2人が軽傷を負っている。
佐賀県警・武雄署によると、現場は武雄市朝日町甘久新堀付近。大型トレーラーは踏切の先にある交差点で信号待ちのために停車していたが、荷台に積載していた鉄板4枚(長さ約11m)がはみ出していたとみられ、これに通過中の下り普通列車(鳥栖発/早岐行き、2両編成)が衝突した。
衝突によって列車の前部が小破。乗客乗員64人のうち、客2人が頸部や頭部を打撲するなどの軽傷を負った。警察はトレーラーを運転していた三重県鈴鹿市内に在住する43歳の男性から自動車運転過失傷害や過失往来危険容疑で事情を聞いている。
列車の運転士は聴取に対して「踏切内に何かがはみ出していることを認識してブレーキを掛けたが、間に合わずに衝突した」などと話しているようだ。
トレーラーが信号待ちをしていた交差点の停止線から踏切までは約14mの距離があり、トレーラーの全長は12.4mだった。警察ではトレーラーが停止線の手前で止まったことに加え、荷台からはみ出していた鉄板が踏切内に入り込んでいたものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。