【新聞ウォッチ】2013年度上期の海外生産、円高是正でもトヨタなど5社過去最高

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年10月29日付

●みずほ役員54人処分、組合融資、OB含め改善計画を提出 (読売・1面)

●車9月世界生産5社最高、国内需要回復、北米も好調(読売・8面)

●日・EUの車基準統一、日本の安全水準は維持(読売・8面)

●天安門に車突入、5人死亡、日本人含む38人けが(朝日・1面)

●エコカー優遇廃止→CO2 390万トン増、環境省試算、燃費悪い車増え(毎日・28面)

●追真、攻防軽自動車、「庶民の足」に包囲網(日経・2面)

●苦戦ジェットスターが増資、日航などから110億円 (日経・11面)

●ダイハツ、営業益700億円、4~9月、5%減、予想より縮小 (日経・17面)

●三菱自株、1か月ぶり高値水準、個人投資家の買い集める、優先株処理で復配期待 (日経・17面)

●訃報・小林彰太郎氏(自動車ジャーナリスト)83歳 (日経・43面)

ひとくちコメント

国内乗用車メーカー8社がそろって2013年度上半期(4~9月)の生産・販売・輸出実績を発表した。

それによると、国内生産台数は前年同期比3.7%減の448万4704台にととまったが、海外生産台数は801万5042台と4.0%の増加。このうち、トヨタ自動車、ホンダ、スズキ、ダイハツ工業の5社が上期としては過去最高を記録したという。

きょうの各紙が9月の単月実績とともに報じているが、産経は「海外生産、初の800万台超」との見出しで、海外生産にスポットを当てて取り上げている。

各社の実績を分析してみると、国内生産がプラスとなったのは、マツダ、三菱自動車、富士重工の3社。国内生産が増加したことで、マツダと富士重工は海外生産が減少。ただ、軽自動車の生産を強化した三菱自動車1社は国内・海外とも増加した。

自動車各社は、超円高で輸出の採算が悪く、生産拠点の海外シフトを強化したが、アベノミクスの効果で、上半期は円高是正も進んで、輸出環境も改善されつつある。しかし、国内生産比率が高いマツダと富士重工を除くと、少なくても上半期は国内回帰の兆しはみられない。

《福田俊之》

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