ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)で、現地時間10月15日から、若田宇宙飛行士ら国際宇宙ステーション(ISS)第38次・第39次長期滞在クルーが、ソユーズ宇宙船(37S)搭乗クルーとして正式に承認を受けるための最終試験が始まった。
最終試験は2日間実施され、ISS滞在中のロシアモジュールの運用と、ソユーズ宇宙船で飛行中の運用を想定した試験がそれぞれ1日ずつ行われる。
試験1日目となる10月15日(現地時間)、第38次・第39次長期滞在クルーの若田宇宙飛行士、ミハイル・チューリン宇宙飛行士、リチャード・マストラキオ宇宙飛行士の3人がISSのロシアモジュールの試験を受けた。
ロシアモジュールの試験では、通信システムの故障やエレクトロン(酸素発生装置)のソレノイドバルブの故障、ロシア区画内の制御を行うセントラルコンピュータの通信断、火災の発生など、様々な異常や緊急事態に対処する技量を試験した。
10月17日(現地時間)には、ソユーズ宇宙船の試験を実施する予定。
クルーは、両試験の成績が評価された後、正式にソユーズ宇宙船搭乗クルーとして承認されることになる。