豊田合成は、従業員の職場での安全意識・能力の向上と「からくり」を用いた改善活動の推進を図るため、従業員向け教育施設「安全KY道場」と「からくり道場」を開設した。
両道場ともに、愛知県清須市春日長畑の本社隣接地に設置した。
「安全KY道場」は、従業員の危険に対する感受性と問題解決能力を高め、安全意識・能力の向上を図るのが狙い。道場では、日頃の業務で想定される不安全な状態や行為を、マネキンなどを使って立体的に再現した15事例から、従業員が危険箇所を見つけ出すトレーニングを実施するとともに、社内ルールなどを学んでもらう。
また「からくり道場」は、トヨタ生産方式でのムダな動作作業について、「知恵を使い費用をかけずに実施可能なからくり改善」を使って改善するための意識・能力の向上を図る。
具体的な教育方法では、モーターなど動力を使わない機構を用いた「からくり」を使った搬送の自動化など、改善20事例から、安全・品質・生産性を高めるためのムダ・ムラ・ムリを見る眼と具現化できる技術を学んでもらう。