タイの運輸大臣、3等列車14時間の旅

鉄道 行政
チャチャート運輸相(中央)とプラパット・タイ国鉄総裁(右)
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【タイ】チャチャート運輸相(47)、プラパット・タイ国鉄(SRT)総裁らはSRTの運行状況を視察するため、3日午後8時バンコク発、4日朝東北部ノンカイ着の3等列車に乗り込んだ。到着時間は午前7時45分の予定だったが、列車は2時間遅れでノンカイに着いた。

 座席での長旅を終えたチャチャート運輸相は運行の遅れ、トレイの水が流れないなどを課題として挙げた。チャチャート運輸相は元チュラロンコン大学工学部講師で、路線バスで出勤するなど一般市民が使用する公共交通機関の現状視察に力を入れている。今回の汽車旅について、インターネット上には、スタンドプレーと批判する声もあったが、他の閣僚も市民生活を知るよう努力すべきだと評価する意見もあった。

 タイ国鉄は運賃を低く抑える政府の方針で赤字が慢性化。資金難で設備の老朽化が進み、毎週のように脱線事故が起きている。現政権はバンコクとタイの各地方を結ぶ高速鉄道網の建設を打ち出しているが、沿線に大都市が存在せず採算性に問題がある上、運営保守整備能力への疑問も強く、計画通り進むかどうかは不透明だ。

《newsclip》

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