IHIエアロスペースは、国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングに成功した米国の宇宙ステーション補給機「シグナス」に、宇宙機/衛星推進用エンジンを供給したと発表した。
シグナスに搭載されている宇宙機/衛星推進用エンジンは、推力500Nクラスのエンジンとして世界トップクラスの比推力を持つ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した衛星の中でも、多数のフライト実績を持つ。オービタル・サイエンシズを含む海外衛星メーカーにも輸出しており、海外で100機を超える受注実績を持つ。
シグナスは、オービタル・サイエンシズが開発した宇宙ステーション補給機。IHIエアロスペースでは、同社が製造した宇宙機/衛星推進用エンジンは、今回のドッキング成功により、最先端の性能を実証したとしている。
オービタル・サイエンシズのシグナスは、2008年初頭に開始されたNASA(米国航空宇宙局)のCOTSプログラムにより開発された宇宙ステーション補給機。シグナスによるISSの補給ミッションは今回のミッションを含め、計8回行う予定。
また、オービタル・サイエンシズは2008年後半にNASAのCRS契約も受注しており、ISSへの物資の補給ミッションを請け負っている。
IHIエアロスペース製エンジンは、国内外の様々なミッションで連続成功を収めており、今回の成功を含めて高い性能と信頼性を実証したとしている。