しかし、その一方で問題視されているのが交通環境の悪さだ。道路整備の遅れ、交通ルールの理解・モラル不足から、渋滞や事故が多発している。インドネシア中央統計局Badan Pusat Statistik(BPS)の発表によると、2011年の交通事故発生数は10万8696件、うち死亡者は3万1195人に上った。これは報告されている件数のみで、WHOは「実際には4万件を超える」と推定している。新車販売台数536万9721台の日本における昨年の交通事故死亡者数は4411人(警視庁発表)。人口が2倍であることを鑑みても、その比率には大きな差がある。