鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)とフリーゲージトレイン技術研究組合は9月17日、JR四国の予讃線で日中に実施している軌間可変電車(フリーゲージトレイン)の走行試験について、21日で終了すると発表した。
フリーゲージトレインは、車輪の幅を変化させることで、2本のレール幅(軌間)が異なる鉄道路線を直通できる車両。日本では鉄道・運輸機構が開発主体となり、新幹線(軌間1435mm)と在来線(1067mm)の直通用車両として研究開発が進められている。海外ではスペインで高速鉄道(1435mm)と在来線(1668mm)の直通用車両として既に実用化されており、7月に脱線事故を起こした車両も軌間可変機構を備えていた。
鉄道・運輸機構と技術研究組合によると、走行試験の終了は「耐久性評価に必要なデータが得られる見通しとなった」ためとしている。