元マラヤ共産党トップのチンペン氏、タイで死亡

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かつての反政府組織、マラヤ共産党(CPM)を率いたチン・ペン(90、本名オン・ブーンフア)書記長がタイ・バンコク市内の病院で16日、老衰で死亡した。「バンコク・ポスト」が報じた。

CPMは中国共産党の傀儡として1927年に南洋共産党として結成され、1930年にマラヤ共産党に改称。チン・ペン氏は戦前は抗日戦、戦後は英国からの独立を目指して武装闘争を続け、その後は共産革命を目指して1989年に和平合意が結ばれるまで、マレーシア-タイ国境付近でマレーシア政府を相手にゲリラ活動を続けてきた。

華人を中心に抗日戦・対英独立闘争で一定の評価を与える向きもあるが、CPMとマレーシアの間の武装闘争で1万人が死亡したとされることから、国民の間では抵抗感が根強い。

1989年の和平締結後はタイに住んでいたチン・ペン氏だが、再三にわたってマレーシア側に帰国の許可を要請していたものの、マレーシア政府は一貫して拒否の姿勢を続けていた。

チン・ペン氏は2009年に行なった記者会見で、マレーシア政府に利用されたと語っていた。
伊藤 祐介

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