JAXA イプシロンロケット再打ち上げ日に向けて総点検の状況を説明

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JAXA イプシロンロケット再打ち上げ日に向けて総点検の状況を説明
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JAXA 宇宙航空研究開発機構は、2013年9月14日に決定したイプシロンロケット初号機の打ち上げ向けて、総点検の状況について説明した。

イプシロンロケット8月27日打ち上げ中止の原因究明と対策に向け、JAXAは武内信雄信頼性統括・技術参与をチーム長とする25名の「イプシロンロケット試験機特別点検チーム」を組織した。特別点検チームは、JAXA内でM(ミュー)ロケット、H-IIA/Bロケットなどの経験者を含む。イプシロンロケット打ち上げ管制隊が行った打ち上げ準備状況を、特別点検チームが再点検するという手順で新たな打ち上げ日に向けた準備を進めている。

イプシロンロケットの打ち上げに当たっては、打ち上げ前、打ち上げ70秒前から始まる自動カウントダウンシーケンス、打ち上げ後まで総数1350項目のコンピュータによる監視項目が設定されている。8月27日の自動カウントダウンシーケンス停止の原因となった、ロケット姿勢データの情報もこの監視項目のひとつだ。多数の項目をコンピュータで監視し、人的監視を省力化、時間短縮することがイプシロンロケットの特徴でもある。

特別点検チームは、この監視項目すべてを再確認。たとえば「電流モニタはノイズが乗りやすいため、電流の項目は閾値を多めに取る」など、適正な監視ができるよう対応したという。

9月5日には、ロケット機体は整備棟に収納した状態で、自動カウントダウンシーケンスから打ち上げ後5290秒までのシーケンス試験を実施。また9月8日には整備棟からロケット機体を出し、ランチャを旋回させて機体を射点においた状態で、打ち上げ5秒前まで自動カウントダウンシーケンスを実施する点検を行った。

1回使い切りとなるロケット搭載の熱電池も駆動し、打ち上げ直前までの手順を確認した。その結果、搭載機器への電源供給をモニタするなど、監視設定2項目の修正を行ったという。また、ロケット先端のフェアリング部で断熱材が接着不足だった点が見つかり、処置を行ったとしている。

武内チーム長によれば、特別点検チームが提出した提言はすべて対応されており、9月11日の時点で各担当者は「大丈夫そうだ」との印象を抱いていたとのこと。9月12日までシーケンス点検のデータを再確認し、終了すれば打ち上げ日が決定するとのことで、本日9月12日に打ち上げ日時は9月14日13時45分00秒との決定が発表された。
《秋山 文野》

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