国土地理院は、印刷図の2万5000分1地形図を刷新し、これまでの黒・茶・青の3色刷からカラー版にすると発表した。新しい地形図は2013年中から刊行を開始する。
国土地理院では、全国をカバーするデジタル地図データ「電子国土基本図」の整備を進め、これを基に利用者が出力範囲や表現方法を選択できるWeb版地形図「電子地形図25000」を配信している。これに合わせ、昭和40年代から墨版(黒)・褐版(茶)・藍版(青)の3色刷で作成してきた2万5000分1地形図の印刷図もシアン・マゼンタ・イエロー・黒の4色分解印刷に一新する。多色刷りの多彩な表現が可能になり、地形に陰影をつけて立体感を得やすくなるという。今年中から順次、新版2万5000分1地形図の刊行を開始し、数年かけて全国へ拡大する予定だ。